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GRXとアルテグラは何が違うのですか?シンプルな質問はいつも突き刺さります。

今回組ませて頂いたバイクはカスタムで製作させて頂いたSvecluck/スベクラック マッドマンです。

様々な場所へおもむく内に、今までボンヤリとしていた、もっと”ああしたい”や、”こうしたい”がクリアにハッキリと見えてくる事があります。まさにこのバイクは”自分のスタイルが見えてきた”方が行き着いた。そんなバイクだと思いました。

バイクはフレームからカスタムで製作し、しばらく乗り込みコンポーネントを乗せ換え、それに伴ってフレームの仕様も変化させ再度納車となりました。以前の形はざっとお話しすると、

機械式油圧ブレーキのGRX11 Speed、何ら不満はないけどGRX Di-2 12 Speedが発売された事。GRX Di-2 12 Speedは完成されてますよね!シフティングの滑らかさや、どこへ行ってもアフターパーツが買える!不意な事故でもリカバリーが出来るのも素晴らしいし、信頼度がやっぱり高い!

よく聞かれるのはGRXとアルテグラはどんな所が違うのか?そんな質問をよく受けます。

そもそもロード用のコンポーネントアルテグラとその派生でグラベル用コンポーネントで産まれたGRXですが、私のような鈍感な人間にも体感出来る部分は、フロントダブル縛りでお話しするとアルテグラの方が若干軽量で、Qファクターも狭く、クランク長も選べるであったり、フロントディレーラーの動きが早かったり。

逆の意味合いでお話しすると、少しだけQファクタークランク上でとれるスタンスが僅かに広く、太いタイヤを呑み込み易いのがGRX。今回のバイクの様に30㎜リムにTeravail 47cのタイヤが(inch計算で1.85インチの700Cタイヤ)68㎜ BBでレイアウトされても、この様なバイクプロポーションで乗ることが出来ます。選べないクランク長は”荒れた場所で安定感を優先させたい”事には効果的。荒れた路面で不意にラフなペダリングでペダルヒットしたって堅牢さもあるから適材適所って感じでしょうか。

一つの弱点は165㎜のクランクがRX810 RX820グレードで見つけることが出来ない事。日本の立地では何処までも続くフラットなグラベルは非常に少ないので、非力な女性にこそ使って貰いたい品番がアルテグラや、その派生の800番台GRXです。軽量さと油圧ブレーキのコンビネーションを稼げる為、一緒に楽しめる600番台では無いクランクをシマノさん!早く作ってください!

グラベルバイクで走る1.85インチ幅のタイヤは、その昔、いや、もっともっとMTBが生まれる頃のお話。かつてはクルーザーとして生まれたバイクを改造して、1.25タイヤしかクリアランス的に入らない為、フェンダーを外して1.9インチの太いタイヤをつけたり、モーターサイクル用のブレーキをクルーザーに移設して、そのシーンで無いモノを補いながら楽しんでいたストリートカルチャーがオリンピック競技にまで発展したんですから。訴求を求め続ける事の大切さを痛感します!

今思えば、グラベルで1.85インチのタイヤは黎明期のMTBと同じサイズ感な訳です。当時の人々の熱狂が訴求を続けた結果がMTBになり、ロードバイクとMTBのちょうど真ん中の乗り物グラベルバイクに繋がって行くなんて。

でもこの気持ち少しだけ分かるんです。10年以上前の昔話で恐縮ですが、ロードバイクでパンクさせたり、ディレーラーを壊したりしながらトレイルを走っていた頃や、シクロクロスバイクに出会った頃のお話。丁度良い物がないから試行錯誤し無いモノを補いながら熱中していた私の狂気をふと思い出しました。

脱線しました。修正しますと、GRXとアルテグラの違いを大変ザックリとお話いたしました。

GRX Di2 12Speedに載せ替える費用感は、ざっくりですがパーツ代で約30万円。アルテグラ Di2で約32万円。金額だけみると大きく感じられると思いますが、機材で得られるエフェクトは非常に大きいと実感しています。

ご興味ありましたら是非ご相談をお待ちしております。

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